SONY VAIO VGN-UX90 → 工人舎 SA1F
外出先用のモバイルPCとして去年6月から愛用していたVAIO Type-Uを手放すことにしました。苦渋の決断に至ったのはキーボードの操作性にどうしても慣れることができなかったのが主因。同機最大の特徴であるスライド式親指キーボードに馴染めなかったのは、ひとえに私の努力が足りなかったことは明らかなのでこれ以上は申しませんが、思い起こせば前後に搭載されたカメラやFeliCaポート、MemoryStickスロットなども試用と誤って指が当たった時以外は使わなかったような気がします。画面のサイズもたとえ高精細技術で広表示領域を実現しても、実用的である小型化には限度があるなと痛感しました。これによって「いつかはOQO」といったいかにも不穏当な渇望も、私の場合はきれいさっぱり忘れ去ることができました。
Type-Uの後釜として新たにその座に着くことになったのが工人舎のSA1F。Type-Uを下取りに出して購入した(それでお釣りがきた)ということから、一見すると「逆わらしべ長者」状態と思われる向きもあるかもしれませんが、あのままType-Uを使い続けることを考えると環境はかなり自分にフィットしたように思います。
ファーストインプレッションは価格と商品のバランスがとてもよくとれているということ、細部の作り込み、質感も期待以上ですし、OSの動作も思ったよりきびきびしています。各所でさんざん言われているように、キーボードは多少打ちづらい感があるものの、前述の機種遍歴を考慮いただければ私の場合は何も不満は感じていないことどころか、多少の取りこぼしタイプミスも笑顔で受け入れられるというのもご理解いただけるのではないでしょうか。まとめWikiを参考にレジストリ値を変更した後は、長文入力も充分に実用に耐えうるものとなりました。本ブログもSA1Fより投稿しています。
外観で気になった点は、
-本体背面のWindows Genuineシールがなぜかすり切れ、部分的に剥がれている
(どうやら仕様のようです)
-TFT左側のポインタの取り付けが中心からずれている(写真では見づらいかも)
-キーボード手前のタッチパッド用マウス左クリックボタンの反応が今ひとつ
-CFスロット内部に不可思議な突起(type2の挿入を阻止するため)があり、手持ちの通信カードが挿せなかったのですが、これはカッターで削って対処。
といったあたりでしょうか。まぁどれも使用に支障ない些細なものなのでこのまま使ってみようと思っています。
また、DVDの再生はGOMplayerやVLC_mediaplayerを使用すれば何とかOK。H.264などのmpeg4再生は少し試したところでは負荷が大き過ぎるようです。iTunesによるインターネットラジオ再生は問題ありません。Officeも問題なし。
使い方さえ割り切ればユビキタスな環境構築に重宝しそうですし、自分に対する「決して損していない」という暗示効果を差し引いても、よいトレードだったと思っています。
モニターを裏返して使えば、抜け毛が気になる現実と併せて脳内ピカード艦長も楽しめるし。
実際に使い込んでからの感想は追ってレポートしていきます。
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